ラップの上から塩ビのテープで
頑丈に拘束される男。
ビニールが肌に巻かれていく度に
人としての形が消されていく。
足先から胸元まで、一切の隙も無く包まれていく過程は、
まるで現代のエジプトの儀式のよう。
奴隷の自由を奪い、動きを制限していく。
それは優美な抑制であり、
完璧な束縛への序章よ。
腕は体の横でぴったりと固定され、
足首も揃えられたまま、もはや指先さえ動かすことができない。
その上から重ねられる麻縄の束縛。
私の手の中で、縄は生き物のように踊り
奴隷の体を更なる芸術へと昇華させていく。
真っ黒の塩ビの上に浮かび上がる縄目の模様は
まるで完璧な幾何学模様。
目隠しで視界を閉ざされ、
耳栓で音を遮断され、
口枷で声すら封じられた状態。
ただ存在を許されるだけの生き人形になってしまった奴隷が
可愛い。
そう、『感覚遮断プレイ』
そう、『感覚遮断プレイ』
ラップと縄の幾重もの層が
人という存在を完全に封印していく。
逃げることも動くことも許されず、
ただベッドに押し付けられるままの状態。
それは恐怖であり、同時に奴隷にとって最高の解放でもある。
私の指先が時折触れる感覚だけが、
私の意識が現実に繋がっている唯一の証。
感覚を奪われることで
逆に研ぎ澄まされる触覚が
縄の一本一本の締め付けをより鮮明に伝えてくるでしょ。
マミフィケーションの束縛は優しく、しかし確実に。
麻縄の拘束は美しく、そして容赦なく。
二重の束縛は
奴隷をより深い支配の境地へと導いていくの___。
この黒い繭の中で
奴隷は完全な従属への道を進んでいく。
人としての感覚を全て奪われ、
ただ私だけの“モノ“として存在することを許される喜び。
それこそが、この男の求めていた究極の解放なのよ。